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…なにがしたいんだ僕は…
犬に面倒臭そうな顔をされながら異世界にいることを実感すると同時に生活のことを心配してるだなんて。
「もう一度きく、なんでここに来れた。」
僕は知らないから「シリマセン」と答えた。
犬はちょっと怒っているみたいだった。
ぴんと立った耳、モフモフした顔や体、マズルが犬ということを告げている。
「はあ…ったく…戻れ」
そう言われたので門をくぐった。
最初からこうすればよかった……
と思ったのはいいのだが、あっさりとその考えは否定された。
戻れない…
「…はぁ…面倒臭ぇ」
犬は程よく筋肉のついたうでをくんで片方の眉を上げ悩んでいた。
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