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「えっと……戻れましぇえん…」
怖ず怖ずと犬に向かって言う。
よく見ると犬は長身だった。なんか犬というより…熊…
「…ったく…」
本当に面倒臭そうだな…。
「では、自分はここで」と言って立ち去ろうとした、
その瞬間、腕を掴まれた。
そして
「お前…行くとこあるのか?」
これまた面倒臭そうな顔で言った。
「ありましぇえん」
また怖ず怖ずと言ってしまった…
「食ったりしねぇよ…だからあまりかたくなるな」
ちょっと疑って「本当ですか?」ときいた
「あぁ、本当だ」
どうやら本当のようだ。安心した…
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