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「ちょい待てーい!終わらせんぞ!」
終わらないらしいです。
ちなみに、ここまでの間ずっと男は青年の両手首を掴み、股がるような体勢でいた。
「もっと楽にしなよ?」
「できるかアホ!オレはノーマルだ!」
そんなことは関係無いとばかりに、男は青年の手首を片手で地面に押さえつけ、空いた手で黙々と着物を脱がしていた。
「ちょっ…マジでやめろってば!」
男が体重を上からかけて押さえるため、青年は身動きが取れない。
「いい肌してんなー」
青年の胸を撫でるようにして触る。
体はピクリと反応する。
「なっ…」
男が触るたび、青年の頬は紅潮し、不規則な息使いが聞こえる。
「大丈夫、俺がエスコートするから…」
とうとう男が犯行に及ぼうとしたとき、
二人のいる部屋のドアが音を立てて開いた。
「腰ようなったから、もうええ――」
老婆登場☆
「…」「…」「…」
静かな沈黙が部屋を満たしたが、それも一瞬のこと。老婆は早々とドアを閉め、暗闇の中へと消えていった。
老婆の行方はだれも知らない。
「まさかの婆さん落ち!?」
完
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