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「修羅で、永遠に戦い続けなければならない・・酒呑童子として・・」
お父さんがポツリと言った・・
「そんな・・・
私のせいで・・・
あのお方の人生を狂わせてしまった・・!
私が、あそこへ行かなければ・・
やさしい伊吹丸様でいられたのに・・」
「そうじゃない・・自分を責めないで!翔子ちゃん!!」
「いえ・・・」
上空を見上げて、手を合わせる・・
「南無・・十一面観音様!!
私は・・あの人に殺されていません・・
自分で死んだの!!
恨んでもいません!!
あの人を・・
救って下さい!!あの人を!!!」
泣き叫んでいる翔子ちゃん・・
「翔子・・・」
虚しく翔子ちゃんの声が響いていた・・・
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