🌕月🌕

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おかしい。 何故だ。 何でなんだ。 ―――逆だ。 そう、逆。 普段なら、こうして押さえられ辱められてるのは総司のはずで。 「な…でっ、そ……じ…!」 こんな情けない声で哭くのも総司のはずで。 「何でって………ちょっぴり仕返しですよ」 こうして余裕で微笑むのが俺のハズなのだ。 「仕返…し…って……?」 「だぁって、庵さん、いっつも私に色々するじゃないですかぁ。」 だから、ちょっぴり。ね? そう言ってくすくす笑う彼は、 月の光に照らされて ―――一瞬、悪魔に見えた。 .
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