🌕月🌕

3/6
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
おかしい。 何故だ。 何でなんだ。 ―――逆だ。 そう、逆。 普段なら、こうして押さえられ辱められてるのは総司のはずで。 「な…でっ、そ……じ…!」 こんな情けない声で哭くのも総司のはずで。 「何でって………ちょっぴり仕返しですよ」 こうして余裕で微笑むのが俺のハズなのだ。 「仕返…し…って……?」 「だぁって、庵さん、いっつも私に色々するじゃないですかぁ。」 だから、ちょっぴり。ね? そう言ってくすくす笑う彼は、 月の光に照らされて ―――一瞬、悪魔に見えた。 .
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!