12人が本棚に入れています
本棚に追加
おかしい。
何故だ。
何でなんだ。
―――逆だ。
そう、逆。
普段なら、こうして押さえられ辱められてるのは総司のはずで。
「な…でっ、そ……じ…!」
こんな情けない声で哭くのも総司のはずで。
「何でって………ちょっぴり仕返しですよ」
こうして余裕で微笑むのが俺のハズなのだ。
「仕返…し…って……?」
「だぁって、庵さん、いっつも私に色々するじゃないですかぁ。」
だから、ちょっぴり。ね?
そう言ってくすくす笑う彼は、
月の光に照らされて
―――一瞬、悪魔に見えた。
.
最初のコメントを投稿しよう!