風紀委員長の憂鬱

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? 「委員長ー、暇っスー」 書類処理をしていると下僕1そう言ってきた。なら手伝えバカが ? 「委員長ー?きいてますー?」 無視だ。無視 ? 「ねぇー?委員長ー?」 絡んでくるな、鬱陶しい。俺は後ろから抱きついてきた下僕1をはったおして作業に集中する。が、床から「いたいっす!」と非難の声が聞こえてきたので上から踏みつけた …くそ、生徒会め!事故だかなんだか知らんが書類溜めやがって!!絶対ぶっ潰す!! グリグリグリ… ? 「うぎゃぁぁあ!鳩尾ぃぃ!」 五月蠅いので次は顔辺りを踏みつけた。どうやら当たっていたようで妙な悲鳴と共に静かになった。おぉ、靴の汚れを落とすのに丁度いいな ? 「うぅっ…委員長に汚された……げぶっ!?」 気持ち悪い事を言うな。汚れ落としは汚れ落としらしく黙っていろ。…ん?何かおかしいな ? 「いつつ…どうしたんスか?それ生徒会長からのですよね?相変わらずカッコつけた字体っスねー」 バ会長だからな。カッコつけたがるのがあいつの性格だ。…のだが、なんというか…字がいつもより謙虚だな。書類から謙虚が溢れ出ている。いつもこんな字体ならいいものを ? 「そーいや知ってます?生徒会長、3日前に帰ってきてからおかしくなったって噂っスよ。なんでもマジメに授業受けたり敬語つかったり、親衛隊を邪険にしなかったり、礼を言ったり…」 なんだそれ。ただの模範的な生徒じゃないか。あのナルシバカはどこいった? 信じられない、と横から覗き込んでいる下僕1に顔を向けると、余程すごい顔だったのか写メろうとしていたのでスマホを握り潰した ? 「あぁぁー!?買い替えたばっかなのにぃぃい!!」 また親に買ってもらえ。さて、もう昼だし飯食べ行くか
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