風紀委員長の憂鬱

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誰も止めることなく去っていく生徒会会計。おそらくもう戻って来ないだろう 獅音 「さて…他にはなにがあったか」 帝 「……桜堂院、一つ聞きたいのだが」 獅音 「なんだ?」 帝 「どこまで記憶がない?」 一瞬、桜堂院の動きが止まった気がした 獅音 「我ながら曖昧だが…少なくとも人の名前などは一切覚えていない」 桜堂院は困ったような顔をして言う。…違和感しかない!! 帝 「ともかく早く記憶を戻してくれ。違和感しかなくて気持ち悪い」 獅音 「善良する」 知ってるか?日本人の「善良する」は否だぞ 詳しい内容を決めていく桜堂院達をよそにひっそりとため息をつく。正直、こいつの変わり様に違和感を感じないあいつらも気持ち悪い。どうしてああも普通に接せるんだ 陸 「…ではクジは開催日の前日にHRに担任から引いてもらいましょうか」 「なら集計は俺と遠月と御社(みやしろ)達でやるっす!」 「「えー、僕達もー?」」 集計役が気に入らないのか双子は言い出した下僕1の周りをグルグル回る。どちらも全く同じ髪型・容姿・服装なので大変めんどくさい。しかも性格がガキなので余計めんどくさい。あぁ、めんどくさい 帝 「五月蝿いぞ双子」 「「むぅー!」」 「僕は真樹(まき)!」 「僕は流樹(るき)!」 「「双子で括っちゃダメェー!」」 なら見た目変えろ。ガキ共が 奏 「印……なに…する?」 獅音 「簡単なものでいいだろう。…ハチマキとか?」 珍しく桜堂院が普通な事を言った。前ならば金のかかる馬鹿な事しか言わなかったが… 「それなら学校のがあるから金がかからないね!いいね!!そうしよう!!」 帝 「銭平(ぜにひら)先輩、落ち着いてください」 銭平 「あぁ、ごめんつい。生徒会長がナイスな事を言ったから…後、俺の事は銭平じゃなくて敦志(あつし)で構わないよ」 おかげで先輩が大喜びだ。この中で唯一の三年生なのだからもう少し自重してほしい 切実に
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