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「うーわめっちゃこわっ」
と松田が言う。
「掛け時計て、鳴らんやつが鳴ったとこが怖いよな」
武末がビールを飲みながら言った。
「そやねん、でその男が死んだ後も、静まり返った社内に携帯の目覚ましがずっと鳴ってたそうや」
「まぁ、ただの噂やろそれ」
ビールを飲みながら松田が言う。
「そやねんけど…」
ここでジョッキが空になったのを確認すると松田が追加で3つ注文する。
「けど…?」
その先が気になるのか武末が答えを促してきた。
突然、松田が何か閃いたかのように口を開く。
「あっ…昨日のニュース」
「ビンゴや」
オレはピンっと指を弾いて松田を見る。
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