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「ちょー待って、え?死んだって交通事故?」
「いぁ、ちゃう例の時計が関係してるわ!早よみんなに知らせんと」
そうオレは松田を促すと、電話を切りヒメから連絡を回して行った。
その頃、武末宅では…
チャラララ~♪
メール着信音が部屋に鳴る響いていた。
武末はその音に意識を現実に戻され、不機嫌そうに携帯を手に取った。
「誰やねん…」
件名 無題
今時計が鳴ってたよね?今度は自分で止めてね、止めないとたいへんな事になるよ?
武末は寝ぼけた頭を回転させるが、理解できなかった。
「イタメかよ…」
と呟いて、携帯をベッドの横にほおり投げてしまった。
ピピッピピッピピッ…
ピッコーピッコー…
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ…
目覚まし音が部屋を駆け廻る。
AM6時32分 目覚まし
この後、武末から寝息が止まり、静かに、そして永遠に目を開ける事はなかった。
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