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すると、願いが通じたのか時計の音が一斉に消え、社内は静まり返った。
「た、たすかったぁ」
と神田が口にした時だった。
ぶぅーん ぶぅーん
と手が震える。
「何だ脅かすなよ」
とため息を吐きながら携帯を開いた。
目覚まし 2時49分
「あれ?こんな時間にセットしたっけな?」
と思いながら終話ボタンを押す。
が画面が変わらない。
何回押しても
目覚まし 2時49分
のままだ。
神田の顔に冷や汗が溢れた。
その時、
バタンっ…
神田は倒れた。
そして、
ピピピピピピピピ…
神田の携帯の目覚まし音だけが社内に響いた。
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