83人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
「素敵 ! 」
「えっ?」
「こうちゃん、素敵 ! ちゃんと解ってるのね」
麻美が胸の前で拍手を打つ仕草をしながら熱い視線で僕を見ている。
「うん。まあね。それぐらいは」
僕は予想外の誉め言葉に気を良くして思わずワイングラスを手にしていた。
「それで……月のソナタへは?」
「うん?」
「ほら、さっきの喫茶店の名前。あの店で待ち合わせと決めたのは、あなたなの? 彼女から?」
最初のコメントを投稿しよう!