北の砦のお姫様

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「此方から行かせてもらう!」 先手必勝とばかりに袈裟掛けの斬撃を放つアリサ。 青年はしっかりと受け止めるもバランスを崩し後方へ跳び退る。 「うぁ、重いなぁ。女の子に正面から打ち負けるとか…」 引きつった表情で呻いた。 「……逃がさない」 アリサの更なる前進。 初太刀の軌道を斬り上げでなぞった。 これは受けずに大きく距離を取ることでかわす。 「……うはー、そんな糞重たい剣で連撃とかなんつー馬鹿力」
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