大学時代(初期)

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大学に入ってもそれは変わる事がなかった。 他人に心を開く事がなくなった分、「転んだら…」といった誹謗中傷される事もなくなった。その代償に得たものは、「春野さんは変わった子」というレッテルと共に、私の周りに人がよりつく事が少なくなった事だったけれど。 それでも、「もう中学の頃のような想いはしたくない」という気持ちから、私は無意識のうちに他人を拒み続けていた。 なぜって、ひとりでいる方が、まだ誰かを傷つける事も、誰かに傷つけられる事もないから。 だけど、そんな私を変えるきっかけとなったのが「彼」だった。
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