Doll's Smile

大学時代（初期）

そしてその出会いは、たった一度参加した二サークル間での合同食事会での事だった。

ーｶﾀﾝｯ。

(…誰かが隣で座ったみたい。でも、ま、いっか。)

そう思った私はひとり黙々と食事をしながら、周りで相変わらずお喋りをしている人達を眺めていた。

｢君が噂の"春野さん“？｣
｢…？そうですが、何か？｣
｢ん？ただお喋りしたいなぁと思ってｻ。｣

そう言って、その人は一方的に自己紹介を始めた。