大学時代(初期)

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待ち合わせの場所に行くと、まだ待ち合わせの時間前なのに、もう先輩は車で待っていてくれた。 「先輩、おはようございます!お待たせしました。」 「おせぇよ。」 「そう言ったって、まだ時間前なのに先輩が早いだけじゃないですか!」 「言い訳無用。うりゃっ。」 そう言って、げんこつで側頭部分をぐりぐり攻撃してきた。 「い~た~い~」 「痛いわけないだろ。目茶苦茶加減してるし。」 「先輩のいぢめっこ!」 「あ?今頃気付いたの?」 言葉に勝てないから泣きまねしてやる! 「泣きまねしてもバレバレだぜ?」 「ふんだっ」 「ガキ。」 「どっちがよ。」 そう言いながら、車は都内を走り続けていた。
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