思春期時代

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私の名前は、春野美咲子。 ごく普通の中学生になる…はず、だった。なぜなら、私は、頸部脊柱間狭窄症といういわゆる骨格神経系の持病を中学1年の時に発症したからだ。 そしてそれが私の苦しい思春期時代のきっかけとなった。 その中で、この持病さえなければできた体育の授業やイベントも、全て担当教員の厚意で見学していた。 それでも、そんな体育の授業やイベントでみんなの様子をみている時の事だ。 「春野さんって、体育の授業休めててズルいよね~」 通りすがりにクラスメートに聞こえよがしで言われたこんな台詞には、一番きつかった事も、今では懐かしいだけだけれど。 そんな日々に、私は唯一の親友であるスウちゃんには何度慰められたか知れない。
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