村松 秋也

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ジリジリと蒸し暑い 喉が渇き、肌がヒリヒリとする。 「あちぃ、水~」 俺、村松 秋也はワイシャツの第一ボタンを外しノートをうちわがわりにワイシャツの中の素肌に風を送っていた。 「ちょっと、秋也!ダラしないからやめなさいよ!」 と腰に手をあてた女の子が俺に怒鳴ってくる。 「へいへい」 俺は適当にあしらってノートを振る手を止めた。 「まったく、ろくにノートもとらないくせにそーいう使い方するんだから!」 さっきからうるさいこの女の子は 志村 瑞希。俺が幼稚園のときからつき合いがある、つまり幼なじみってやつだ。 まぁ、容姿は悪くないと思う。 肩まで伸びたストレートの黒髪。パッチリとした目にすじの通った鼻、そしてぷっくらとした唇。そして出るとこは出て締まるとこは締まったスタイル。 よく見て気づいたがかなり可愛いと思う。 オレがジロジロ見ていることに気づいたのか、顔を赤く染めて俺の頭を叩いた。 「ジロジロ見ないでよ!せっかく話があってきたっていうのに!」 とふてくされながら言った。
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