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「乙女って……自分で言うか、それ。しかも空白のノート見て誰も乙女と感じないと思うんだが」 呆れたようにすらすらと意見を述べる。 さっちんが言い終えると、クラスの奴らがどっと笑いだす。 「いーの!さっちんにはどーせ解らないんだから!」 そうすかさず言い返すと、 さらに顔にしわをよせてさっちんは「あぁ、そうだな。馬鹿のお前のことなんかわかんねー」と言う。 「頭がお固いさっちんには一生かけてもわかんないでしょうねー」 ムカついたのでにっこりそう言ってやった。 さっちんは気にしていないのかさっさと持ち場へと戻り、黒板に問題を書く。 「はい、頭の柔らかい小田切さんならこれが解けるでしょう。……黒板に解答をどうぞ」 あぁ……やっぱり気にしているみたいだ。 それにムカついていたら埒が明かないので、すっと席を立ち黒板へその問題の解答を書く。 「……正解だな」 そしてすべて書き終えると、さっちんが屈服の言葉を出した。 へへっ、なめんなよ?
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