その少年、出会う

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ー青年サイドー 俺はいつも通り、お気に入りの書斎室で執務をしながら紅茶を飲んでいた 『……なんだか外が騒がしいな』 いつもはこんなに慌ただしくない、静かな場所なのだ 俺は少しだけ眉を寄せながら側に居た兵に視線を送る 「は、どうやら獣人が一匹生き残っていた様子で…」 『…獣人が?』 それは驚いた なぜなら獣人なら俺の父さんが全滅に追いやった、と聞いていたからだ 俺は実際の獣人を見たことが無かったから少しだけつまらねぇと思ってたとこだ 『そいつは子どもなのか?』 「はい、まだ年端もいかぬ子どものようです…しかし、子どもといえども獣人…いつ災いをもたらすか…」 『そうだな…』 俺はそう言って執務に戻った が、俺は人間 興味が一旦わけばそれを納める術を知らない 兵士に気付かれぬよう、俺は口元に笑みを浮かべたー… 獣人と人 ある1つの興味が 世界を滅ぼすのか 救うのか… さぁ、二人はどんな選択をするのでしょう?
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