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……ヤバい。
でも、クロスの為には振った方がいいのかもしれない。
気を持たせてるわけじゃないけどハッキリさせた方がクロスも新しい恋を見つけられるだろうし。
よし、ここはハッキリ……。
「誰か居るんですかぁ?」
……言おうとしていたのに。
食堂の方から可愛らしい声が聞こえれば流石にクロスも私から離れた。
調理場のドアが開けば可愛らしい声に負けないくらいふんわりとした可愛い女の子が現れる。
……何でこんな可愛い子が居るのに私になんて惚れるんだろう。
「貴女は誰ですかぁ?」
「私はアヤミ・ファレスと言います。 今日からこの食堂で働く事になりまして」
「そうですかぁ。 ファーはファーレス・リリールですぅ、ここの教師をやってまぁす!」
ああ、教師だったのか。
身長低くてお人形さんみたいにめっちゃ可愛い。
声もロリロリしててイメージ通り。
「それでぇ、リトリス君とどんな関係なわけ?」
にっこりと笑顔を浮かべれば私の耳元に顔を寄せる。
甘いような可愛らしい声がだんだんと底冷えしそうな低い声になった。
あれ……?
「あんたみたいなデブが私のクロスに近付いてるんじゃないわよ」
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