乙女の嫉妬は鬱陶しい

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  魔法が下手な私が急に飛んできた水の球を防げるわけがない。 少しは勉強した方がいいのかもしれないけど……。 「リトリスさんは人気ありますからねー。 生徒からも教師からも」 「でもっ、アヤミさんに八つ当たりするのは間違ってるよ……」 「そうですね。 いつ攻撃魔法を撃ってくるかわからないですし」 攻撃魔法なんて避けれる自信ないけど? 当たった瞬間、私死亡なんてならないようにしなきゃいけないし。 流石に痛い思いして死にたくない。 「何かあったら言って下さいね」 自分たちも大変だろうに……やっぱりベルモントちゃん達はいい子だ。 明日クッキーでも作って持ってこようかな。 料理を作る事ぐらいしか私には出来ないし。 むしろ、それ以外に私に出来る事なんてないしね。 「ありがとう。 ベルモントちゃん達は優しいね」 「そんな事ないですよ」 「なっ、仲良くなった人の事を心配するのは当たり前です」 何の打算もないような言葉が嬉しく感じるなんてもう年かな。 ……なんて、私はまだ21だけどね。 ベルモントちゃん達は16らしいし、だからこんなに可愛いのかな。  
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