返事がない、ただの卵のようだ。

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「いない……。」 判子とか押さなくて良いのか? まぁとりあえずこの荷物を家の中に入れねーとな。 ゴッ。 「………。」 ゴッ。 扉に突っ掛かって入らない。 結局、ベランダから入れることになりました。 「しかしまぁ……なんじゃこりゃあ。」 ………開けてみるか。 段ボールを開いてみると、そこには 「………。」 そこには黒に赤のジグザグ模様の直径60センチの巨大卵が鎮座していた。 「……なんの卵だ?」 ダチョウ……よりデカいよな。 「それに、これは?」 プラスチック製のカードケースに納められていたのは、よくあるTCG(トレーディングカードゲーム)のような四枚のカードだった。 一枚目、 「白紙……?」 それは何も描かれていない、強いて言うなら背景が若干赤いだけのカードだった。 二枚目、 「【炎の牙】……。」 このカードには絵が描かれていた。 描かれていたのは炎で出来た牙。 このカードの背景は青だった。 三枚目、 「【ヒート・ハイブースト】?」 そう書かれたカードには、炎を纏ったドラゴンが突撃する絵が描かれていた。 背景は緑色に近い。
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