919人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
そしてそのまま、ゲルは瑛斗の腰に取り付けられたカードケースに向かうと、
にゅるるるん。
カードケースの中に入り込んだ。
そして中から光が漏れ出す。
と、その時
「う、うゅ………。」
凉雪が目を覚ました。
「………ねぇ、えーと?どーしたの?」
凉雪が話しかける瑛斗は未だ目を覚まさないものの、先ほどよりも遥かに顔色が良くなっていた。
「キュキュイー!!」
「む!お前はまっくろとかげ!!成敗してくれるー!!」
那韻を視界に入れた凉雪は先ほどのリベンジと言わんばかりに動けぬ那韻にドロップキック。
「おりゃおりゃー!参ったかー!!」
「キュキュキュ……キュバー!!」
ゲシゲシ頭を踏んづけてくる凉雪を追い払おうと、那韻が小さな火球を放つ。
「当たらないよーだ!」
しかし凉雪は難なくかわす、が。
ボンッ!
飛んで行った火球は瑛斗の制服に着弾し、着火。
「キュギュー!?」
「うぎゃー!?」
最初のコメントを投稿しよう!