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「そうじゃな。」
「じゃあお前らってどーゆー喚者を持ってんの?」
俺がそう問いかけると譜楽はおにぎりの付属のたくあんを何とも言えないような顔をしてかじりながら、
「むぅ……本来なら自分のカードを相手に見せるのはご法度なのじゃが……。」
普通に那韻達を見せてる俺はどうすればいいんだ?
「どうせ儂や御葛女のデッキは有名じゃからのう……まぁ一枚くらいならよかろう。」
そう言って譜楽がカードから呼び出したのは……
「綿?」
「あぁ、これは……「綿とは失礼なっっ!私めこそ偉大なるケセランパサランのっっ!」ちと煩いぞケセラ。」
ケセランパサランって確か見たら幸福云々のあれか?
「瑛斗、こいつがケセランパサランのケセラじゃ。」
「よろしくお願い存じたくっっ!!」
「ケセラ……お主は何度態度が硬いと言わせれば……。」
どうやら譜楽も苦労しているらしい。
というか……
「綿なのに硬いとか……。」
…………。
その、ね、御葛女さんの視線がとても冷たかったです。
「でじゃ、儂としてな御葛女のデッキが気になるのじゃが?」
「しかなたし、これ。」
御葛女さんが呼び出したのは……
「お呼びになりましたでしょうか椎名様。」
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