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「おぉー……水が抜けましたぞー……。」
しばらくして譜楽の開いた手から圧縮したことでスケールダウンしたケセラがふらふらと宙に漂い始めた。
「しかしのー……白狐を喚者にするとは瑛斗もなかなかにやりおるわい。」
譜楽は凉雪のことのみを話題にあげているがそれもそのはず、実はゲルマのことはまだ二人には明かしていない。
実際ゲルマに飯をあげる時もばれないようにこっそりとあげてるし。
なんでも理事長曰く「大災害は僕達召喚士にとってのトラウマに等しい存在なんだ。
欠片とは言え学生達にその存在が知られるのはパニックを起こす可能性がある、だから限界までその小災害の存在は秘匿してくれ。」とのことで。
「…………もう一度、もふ。」
あいも変わらず手をワキワキさせながら無表情で凉雪のカードをガン見する御葛女さん。
カードの中で凉雪が半べそかいてるんでそろそろ許してやってください。
そして午後の授業、今回は追装についてのおさらいをするらしい。
一応昨日本で基礎知識自体は理解したが………どこまでついていけるのやら。
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