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それからどれ位の時間がたったのかはわからなかった。
俺も莉乃も久しぶりにあったのに全く話さなかった……けれど苦痛には思わなかった。
指「なんか色々思い出したな」
原「俺もだよ…」
きっと風に吹かれながら俺も莉乃もあの頃の記憶に浸っていた。
原「最初にあった時はこんな所ででっかいヘッドホンしてアイドルの曲聞いてたもんな(笑)」
指「ちょっと!そんな事思い出さないでよ(汗)」
原「でもさそこで俺が声かけなかったら今もこうして会えなかったんだよな」
指「そうだね…」
8年振りに君と笑いあえて良かった。
地元を離れてもいつも
もうどれくらい君と笑ってないかな?
そんな事ばかり考えていたから
指「でもほんとに変わってないよね優也君は…あの頃のまま」
原「変わってないようにみえて変わってるよ…俺もさ」
指「俺もって事は私もでしょ?綺麗になったからびっくりしたでしょ?」
原「さぁどうかな?(笑)」
指「そこは冗談でも綺麗になったって言うべきでしょ(汗)」
原「なんか言いたく無い」
指「酷っ!」
そう言ってたけど彼女は笑ってた
きっと言えないけど、いつも彼女を茶化してたのはきっと
俺が彼女を
ヘタレな彼女を
綺麗になっていた彼女を
好きだという気持ちを隠すためだったんだ。
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