ライズ・オブ・スターシップ

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   この言葉を待っていたように、ブリッジにいる全員が咆哮した。それは宇宙の覇権を狙う獣の雄叫びであり、無慈悲なハンターの本性でもあった。  まもなくガウラン人の操るこの巨大戦艦はゆっくり向きを変えると、光の渦を巻き起こしてその中心に飛び込んだ。虚無の宇宙に残ったのは僅かばかりのスーパー粒子と、ささやかな空間波紋だけであった。  もちろん、宇宙を揺るがす大事件があった痕跡など、残っているはずもなかった………。 .
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