ライズ・オブ・スターシップ

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   「アンノウン前方15㎞に浮上!全長………ろ、6,400m!?ほ、本艦の16倍の大きさです!」  「シールド展開、臨戦態勢、全チャンネルで本艦の所属を伝えろ!機関室、ただちにメインドライブを使えるように臨界駆動しておけ!」  「か、艦長、あれは戦艦です!ファーレン・エネルギー収束!」  艦長はその言葉に目を見開いた。それは目の前の宇宙船が、主砲発射準備にあることを意味していたからだ。レンビヤルのセンサーはエネルギーの収束ポイントを割り出していたが、信じがたいことにそれは4つある円筒系の装置のひとつから探知されていた。それぞれがレンビヤルの2倍ほどもあるその装置は、センサーを信じるかぎり途方もない大きさの戦艦の主砲ということになる。  「メ…………メーデー発信、全力回避しろ!艦砲撃て!」  レンビヤルはスラスターエンジンの唸りをあげ、ものの数秒で数百キロもの離脱に成功した。間髪いれずレンビヤルの誇る8門の対艦グレーザー砲が火を噴く。漆黒の宇宙に、まばゆいフラッシュをたいたような閃光が走った。 .
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