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秒速30万キロの光速の砲線は一瞬にして正体不明の戦艦に直撃し、太陽のような光がレンビヤルを照らす。それは標的艦のシールドが弾道を曲げきれず、場の表面で炸裂したことを意味していた。
「やったか!?」
「全弾炸裂です艦長!至近弾のガンマ線バーストがあるため確認は遅れますが――」
その直後、スパークする爆炎プラズマを突き抜け強烈な光が宇宙空間を貫いた。それはレンビヤルが放った主砲の数十倍もの太さがあり、貧相なシールドごときで防げるものではなかった。
グレーザー・ビームの大河ともいうべき奔流はレンビヤルを包み込み、数千メガトンもの大爆発を引き起こす。直径100キロの火球はビームの圧力に押されて紡錘型に広がり、漆黒の宇宙にプラズマのコーンがたなびいた。
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