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「地球人が大使暗殺を知ったころには、本国の穏健派も一掃されておるでしょう」
「うむ、ミュール星の軍人貴族議会も腰を挙げざるをえまい………ところで、我々と入れ違いに亜空間ダイブした船は追跡しているんだろうな？」
ヌルグの声に、観測ブースで次元位相レーダーを見ていた士官が答える。
「おまかせ下さい。亜空間深度ドライブ３、追跡を続行しております」
それを聞いて満足したヌルグは、ゆっくり立ち上がると大きく跳躍し、ブリッジ中央に躍り出た。空気を震わす号令が艦内に響く。
「進路変更、アルファ・ケンタウリ星！本艦ヴェグノルグはガウラン軍人貴族議会のクーデターをもって、地球人類に宣戦布告する！」
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