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辺りはジメジメとした生臭い空気が漂う。
石造りの苔むした緑色の壁。
一部には絵や文字が彫られている。
そんな陰気な遺跡の一室に達は一人気絶していた。
「・・・う、うぁ・・・」
頭が痛い。腹がグルグルする。
意識はあるが体が動かない。
「ここ・・・は?」
わかるのは目に見える緑色と肌に感じる湿った冷気。穴に落ちた。
それなのにこれはどういうことだろう。
達はどこかしらない場所で寝転んでいた。
「よっ、こいしょ!」
やっと体が動くようになった達はとりあえず起き上がってみることにした。
周りを見るとウネウネと紋様のある緑の壁、出口らしい大きな穴がポッカリと空いている。
「どこだ?ここ」
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