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最初は幼馴染み。
すごく気が合ういい友達だった。
でも、いつからだろうか。
俺は星海を友達として見ることができなくなった。
今まで、異性にだって恋なんかしたことがなかったから、星海に対して芽生えるこの感情がなんなのかわからなかった。
しかし、星海と過ごしていく時間が増えていけばいくほど、なんとなくわかってきた気がする。
そう、これは俺の「初恋」だった。
ジェットコースターは朝早い時間にも関わらず、既に行列ができていた。
順番が来るまで待っている間は、ジェットコースターに対するどきどきと、星海に対するどきどきが混じりあっていた。
星海の左手がわずかに俺の右手に触れている。
俺はその右手だけが異常に熱くなっている感覚になった。
やけどしてしまうのではないかと思った。
外の気温もだいぶ上がってきた。
夏に入ったばかりとはいえ、やはり日本の都会の夏はかなり暑い。
ジェットコースターの出口にかき氷の売店を見つけた。
乗り終わったら、星海と一緒に食べよう。
そう思って、恐る恐るコースターに乗り込んだ。
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