もしもあの時

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だからどうしたら良いのかと 俺に相談してきたわけだ。 正直、俺はうんざりしていた。 正二の彼女の事を考えたら、社会人一年目で忙しいのにその合間を縫って彼氏にメールをしているわけだ。 愚痴をこぼすことも、彼氏にならできると思い、正二にだからこそ信頼して愚痴をこぼしていたと俺は思う。 「何も悩むことはないんじゃないか?」 俺はすっかり冷えたブラックコーヒーを飲みながら答えた。 「どうしてだよー」 正二が困った顔でこちらを見ている。 その表情を見て不快感を覚えた。 俺が思ってた以上にうんざりしているようだ。 それもそうだ。 なぜなら学校で会うたびに今のようなことを話してくるのだから。 そして俺は、先程思ってたことを言った。 「は?信頼?彼氏だからこそ?」 不機嫌そうな顔で正二が答えた。 「俺は裕太に、どうしたら彼女がまた俺に振り向いてくれるのかってことを相談してるんだよ!現状維持って、そんなん俺の不満が溜まるだけじゃねぇか!」 八つ当たり? 俺はそう思った。
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