脇役の日常

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コイツは野神 高貴。憎たらしきフツメンの敵、イケメンだ。ただし、オタクのせいか、モテるが年齢=彼女居ない歴だ。 「高貴さんよ、起きてくれませんかねぇ」 「んあ?秀介ぇ?…………って!!僕なんで生きて!?確かに死んだはず!!」 ガバッと勢いよく立ち上がり、自分の体に触れる高貴。確かに俺達はあの時、死への恐怖、感触を体験しているのに関わらず、俺達は現実、今ここに立って喋っている。 「生き、生きてる…………生きてるじゃん僕!!」 「…………確かにな、死んだよな俺達。あの時」 「話し合いは済んだかしら?」 さっきの少女が足を組ながら偉そうに俺達を見下している。 「誰だあの女の子?秀介の彼女?」 はあ?冗談じゃねぇ!!そう喉まで這い上がってきた言葉は出ることなく後ろからの声に遮られた。 「は、はあっ!?ふ、ふざけないでくれないかしら!!天下の熾天使様であるセラフィム様が人間をす、好きになる訳ないじゃない!!」 「うわー……」 隣で高貴が引き気味の笑顔を見せている。これが巷で流行っているツンデレという奴だろう。 「お前、ツンデレだろ」 「は?え?ツンデレってなに?」 まあそうなるよな。熾天使ともあろう方がツンデレなんて知ってたらいけないよな。 「ツンデレを知らないなんて……」 地味にショックを受けてる奴一名。 「な、なによ……、そのつんでれとか知らなくても生きてけるでしょ?」 ぶっちゃけるとソダね。 「いや、知らなくちゃこれから生きて「お前、舌切ろうか」行けるよ」 これ以上余計な事を言われるとメンドイ。 「本題に入るわよ。貴方達はある事を遣らされるためにここに呼ばれたの」 ツンデレ熾天使が真剣な顔をしながら語り始める。逆に此方が緊張するっての。 「あのね?最初に言っとくけど、貴方達は死ぬ運命だから死んだのよ。誰かのミスとか、故意とかではないわ」 「詰まりはテンプレートでは無いと」 「?言っている意味はイマイチ分からないけど、ただ言えることは、あなた達は貧乏クジを引いたのよ」 貧乏クジ。詰まりは一番損なモノを引いたということ。学校の掃除で言うトイレ掃除を引いてしまったような 「おめでとう。君達は世界の住人分の内の二人。異世界へ、行ってきなさい」
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