取り敢えず最初は登場から

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―――ギルドマスターの部屋 「おお、お帰り四人共」 「お爺ちゃん!ただいまだよぅ!」 「おー、アミナスは元気じゃなぁ」 「うん!アミナスは元気です!」 お爺ちゃん、アミナスにそう言われているようにこのギルドのマスターは高齢な人である それはもう孫が居ても何ら可笑しくはないだろう このギルドの人間全てが彼の子供であり、孫である しかし、彼にもきちんと血の繋がった孫は居る ギルドではなく、学ぶべき場所である魔術学園に今は在席しており日夜必死に技術や魔術を身に付けている 「さて、四人を呼んだのは頼み事があるんじゃよ」 「頼み事、ですか?」 「うむ、ノワールよ。ガレッジ・ケントニスと言う男を覚えておるか?」 「マスターの友人で、マスターのお孫さんが通っている学園の学園長でもある方ですよね?」 お世話になっているギルドのマスターではあるが、祖父でもあるマスターへの対応 ノワールとシュエは仕事の時は丁寧語で固くなりすぎないように、適度の距離を保つが、仕事以外は普通に砕けて話す アミナスとソルフは仕事や私的関係無く祖父と接するように 「うむ、そうじゃな」 「それで頼みとは?」 「実は……………昨日飲み比べをしてな、負けてしまったんじゃよ」 「はぁ…………それで?」 「暫くお前達を学園に欲しいと、な」 それを聞いた瞬間に、ノワールは空いている手で顔を覆う しかもため息付きで アミナスも大好きなノワールの真似をするが、どうも彼女の動作には可愛らしさが伴ってしまうので様にはならない 基本的にこの四人で居るときには、ノワールが誰かと話す役割に自然となっているので続きを仕方なく話していく 「で、俺達に学園に行け、と?」 「う、うむ。そう言う事じゃ」 「ハァ…………何時からです?」 「いや、何時からとは決まっておらん。お前達の準備が出来次第じゃ」 頭痛がしてくる錯覚に陥りながら、ノワールはそれを承諾して四人は部屋から出ていく 申し訳なさそうにギルドマスターはその後ろ姿を眺めるしか出来なかった
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