第二章 目覚める者

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うっすらと瞳を開けた 外は太陽が顔を出していた 「・・・・綴?」 少女が少年の名を呼ぶ・・・・ 「目、覚めた?」 少年が心配そうに少女の顔をみる 「今、覚めたとこかな。」 「良かった。神楽、傷の方は?」 「平気、大丈夫だッ!!」 「大丈夫じゃないじゃん!!」 少年がアワアワと慌て出す 「そう、慌てるな。 少し、傷が痛んだだけだ。」 「そっか、良かった。」 綴が落ち着くのを待って神楽が口を開く 「綴、此処は何処だ?」 「新撰組の屯所」 ・・・・沈黙 「は?」 「だから、新撰組の屯所だって!!」 「なんで?新撰組に私がいるんだ?」 「だって昨日、ズバッって僕を庇って斬られたんだよ。」 「・・・・そう言えばそうだった。」 綴がガックリと肩を落とす 「神楽って自分の事心配しないよね。少しは、心配してくれないかな?」 そう言っている綴を黙って見ていた しばらくすると・・・・ スパァァァァァン 思いっきり障子が開く
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