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昼休み。
校内にある学生食堂に真友華に連れられてやってきた小鳩。
お昼のランチの乗ったお盆を持ち、窓際の席に二人で座る。
「なぁなぁ血ぃほしいねん、くれへん?」
突然現れた一人の女子生徒が発した言葉に小鳩は驚き、箸を止めた。
長い黒髪に右から飛び出たアホ毛、ゆっくり話す関西弁が特徴の彼女は、吸血少女の南那珂川雛乃と名乗った。
「はい、トマトジュース」
不意に現れたもう一人の女子生徒が差し出したトマトジュースの缶を、雛乃は開けると一気に飲み干した。
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