開ボタン、閉ボタン。

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ぽーん。1階に到着して扉が開く。 「ふう。ん??」 目の前にはスーツ姿の人、さっきの。肩を上下に動かして息も苦しそうで。あ、そうか。階段をダッシュで降りてき……。 「ええっ!」 6階からエレベーターよりも早く降りてきたのも凄いけど、何故ここに。待ちかまえるように立ってたのか。 「君さ」 「は、はい? 私でしょうか」 「君しか乗ってないでしょうがっ!」 「す、すみませんでしたっ!」 「ねえ、君……ま」 私は怖くてエレベーターの閉ボタンを押して逃げた。屋上。さすがに屋上階までは追ってこなかった。 エレベーターのドアぐらいであんなに怒らなくても……。
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