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配属になったフロアへの挨拶は夕方。日勤から夜勤への申し送りをしている時間だった。
研修をしてくれていた事務員さんがフロアスタッフに声をかけてくれる。
「お疲れさまでーす」
「失礼します、お疲れさまです」
「お疲れさまです」
振り向いて応えてくれたのは、これからずっと一緒に仕事をすることになる先輩だった。
「次ねー!○○様です!本日××されて○○でした、それで明後日に・・」
申し送りをしているのはこのフロアのフロア長。
「来週頭からこちらに配属になる中島さんをお連れ・・」
「○○様は昨日のお昼に××様に」
「」
フロア長は素で自分たちに気付いていなかった。
嵐のような人だった。
「フロア長、フロア長!」
岸野さんがフロア長を呼び止め、ようやく嵐がやんだ。
「あ、あー!中島さんやな!初めまして」
フロア長は申し送りを止めてにこやかに自己紹介してくれた。
色白で笑顔がきれいな人だ。
「中島さん、こっち○○さんな!こちらはパートさんの××さん!
今夜勤者に申し送りしとってなー、んでこれとこれが!」
そして、何かと激しい。
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