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弾丸に当たった者は、バタバタと倒れゆく。
「とりあえずは大丈夫…やろかいな?」
辺りを見回し、殺気が向けられていないのを確認すると、二丁の拳銃を人差し指の指先でクルクルと回しながらまた懐に入れる。
「海莉……いるんでしょ?でてきて?」
辺りに神経を巡らせながら一本の木に向かい声をかける。
すると、あたしが乗っている木の上から声が降ってくる。
「わかってるよー。稔麿さんに報告、でしょ?」
高いような低いような、中性的な声とともに首から上だけを出してくるあたしの幼なじみ。
木堂海莉『キドウカイリ』。伊賀の末裔であり小さい頃にあたしと一緒で親に捨てられた。
海莉の金色がかかった茶髪が風で軽く揺れる。木賊色の瞳は、純粋無垢といった風にキラキラと輝いている。
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