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「安心しなさい。これは空のモンスターボールよ」
母さんは私の心が読めるのか!?
と、思ってると予想に反した答えが返ってきた。
「んな訳ないでしょ。アンタの考えそうな事を考えて言ってるだけよ。
それはどうでもいいとして、これは私からのプレゼントのイーブイよ」
と、出てきたのは先程、コルサを起こしたイーブイ。
「昨日卵から孵ったの。
このイーブイはね、母さんのエーフィと父さんの形見のブラッキーの子供よ。
最悪の事態に備えて、急ピッチで孵化させたのよ。」
「そうだったの・・・。」
1週間前から母さんのお腹がやけに膨らんでいたり、ポケモンを使わずに歩きで買い物とか行ってる理由がわかった。
謎はすべて解けた!
ー1週間前ー
「ねぇ、母さん?」
「なぁに?」
コルサの視線の先にはやけにお腹の膨らんだ母親。
まさか私に妹か弟が出来るのか!?
いや、でも膨らむのが早すぎだと思う。
昨日までは何とも無かったのに!
それより父親は誰だ?
「もしかして・・・太った?
なんかお腹周りが凄く不自z「ボコッ!(殴られる音)」
というやり取りがあったんだが、まさかこんな理由があったとは思いもしなかった。
「大事にしなさいよ!
父さんと母さんのポケモンの子供なんだから!」
「母さん・・・ありがt「あら?もうこんな時間!じゃ、行ってらっしゃい!」
感謝の言葉を述べる前に、母に強制的に追い出された1人と一匹。
「・・・行きますか。」
「ブイ」
一人と一匹は、ナナカマド博士が居るといわれるマサゴタウンへと、自転車を進めた。
「ふぅ・・・最後までドタバタしちゃったわね。でもまぁ無事(?)に旅立てたしね。
パパ、あの子なら大丈夫よね?パパの血を受け継ぐあの子なら・・・。」
こうして一匹と一人の長い大冒険は始まった。
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