-第1話ー母の策略-

2/4
前へ
/626ページ
次へ
ーPM11:00- 窓の明かりが少なくなり外も静まる中、ここの住人だけは違った。 「キャー!!もうシロナ様最高!!素敵過ぎ!!もう目の前でお目にかかりt「ズゴーン!!!(何かがぶち当たった音)」 よく見ると私の目の前には鍋が落ちていた。犯人は判りきっているが。 ポケモンリーグの試合を録画したDVD(本日20回目)を観てテンションが高い娘への愛溢れる制裁である。 これが親子愛である。(激しく間違い) 「全く!ご近所迷惑だからもう少し静かにしなさい!!それより早く寝なさい。明日は何の日だと思ってるの?」 「・・・・・・・・・・明日なんかあったっけ?」 「・・・・・・・・」 娘の返答に呆れ返ってしまった母・サクラ。しまいには・・・・ 「あぁパパ・・・・コルサはこんな大事な日を忘れているわ!!私は母親失格なのかしら!?どうしたらいいのー!」 父親の写真に向かって涙を流す始末。(嘘泣きだろうけど) 父親は私が6歳の時に亡くなっている。詳しいことは分からないが、研究員をしていたらしい。 殆ど家に居なかったしね。父さんとの思い出もほとんどない。   それ以降母さんは私を女手一つで育てている。そういう面では尊敬したいと思ってますよ 「つーかさぁ・・・・明日って何かあったっけ?父さんの命日でもないし・・・・・・あっ!!わかった!5軒となりで飼っている肥満ブニャットの誕生日だ!!」 「んな訳ないでしょ!?なんでそんな事は覚えてるのよ・・・・・・いい?明日はね貴方と同じ位の歳の子が、ナナカマド博士からポケモンを貰って、ポケモントレーナーとして旅立つ日なの!!わかった!?ちなみにママも元トレーナーなのよコーディネーターでもあるんだけどね」 「えーマジでーどうしても行かなきゃ駄目?」
/626ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加