再会したのも縁ですか!?

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周りの景色を見回せば、車は私を乗せて、駅前通りをまっすぐに走ってきたらしい…… そのままゆるゆると減速して、駅前に古くからある、商店街へと入って行く。 昔ながらのアーケードの商店街はどの店も【商店】って感じの、ちょっぴり古くさい店構えだけど、私が小さい頃に来ていた本屋サンとか文具店が、今も変わらずそこにあって、懐かしい……って、感じた。 車は、そんな商店街の中を、 行き交う人達のペースに合わせるように、さらにスピードを落として進んで行った…… やがて、商店街の真ん中くらい…格子窓と、大きな焦げ茶色の扉がお洒落な、喫茶店の前で止まる。 『はい、どうぞ。 降りて』 車を止めると同時に、 先に降りた片桐サンが、丁寧に、 助手席のドアを開けてくれる。 結局、状況が掴めないままで、 ポカンとしてる私を見下ろす彼は、まるで兄の…… 理巧のようにクスクス笑いながら、 『何…? まだ警戒してんの? ここ…、 俺の実家!!』 そう言って、焦げ茶の扉を指差すと、再度私に車を降りるように指示をした。
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