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「あの子は別に才能がない訳じゃないよい。」
「ユキが?いまいち信じられないにゃ」
「確かに線も細くて体格は恵まれてるとは言い難いがの
でもハンターの加護を得られた人間の1人じゃ。」
「ハンターの加護?聞いた事ないにゃ。」
村長は話を続ける。
「スキルとはまた別でな
代々のハンターによる加護であってそれを受けるとあらゆる武器の基礎が身につき、またどんな強力な攻撃を喰らっても気絶で済むようになる。」
そんなもんがあったなんて初めて知ったにゃ。
「だから前のご主人もガノトトスの水レーザーまともに喰らっても死ななかったんだにゃ」
「そうじゃ。
そしてあの子は特別に大きな加護を受けているようじゃ
死なずとも怪我で数日~数週間復帰できずにいるハンターやその怪我が原因で引退に追い込まれるハンターが多数いるなかで、あの子はどんな怪我をしても次の日にはぴんぴんしておるんじゃ
いつか起きるであろう終焉の日の為に先人達が産み落としてくれたのかの」
ユキも意外と大変な役を担ってるのにゃ。
「あの子には辛い事も沢山あるかもしれん。
いつかどうしようもなく落ち込む日がくるじゃろ。
あの子の為にも一緒にいてくれんかの?」
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