決心~異世界へと~

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「これから何かおこるよ。」 琴宮がそう言った翌日から琴宮は学校を休んでいた。 「りいな学校こないね…」 今日は珍しく部活がなく、帰る準備をしていると、僕に静川が話しかけてきた。 「静川さ、琴宮と仲いいの?」 僕はたずねた。 「え…だって親友だし…」 意外だった。 琴宮は静かで大人しい感じだが反対に静川は はっきりして堂々とした感じだった。 「…月本君…こないだりいなと話してたよね? 何か言ってた?」 猫だ。 もしかしたらあの猫が琴宮と関係しているのかもしれない。 そのとき… 「猫!」 「えっ?」 あの猫だ。 あの猫が教室の窓の外から僕を見ていた。 僕は猫を追いかけるために走った。 「ちょっと!月本君!」 「えっ?潤?」 後ろで静川が呼んでいたり、流夜とすれ違ったりしたがそんなことは気にしていられなかった。 猫。 あの猫についていけば何かおこるきがしていた。 「笹野くん!月本くん追いかけて!」 「えっ…どうしたの?」 「いいから!何か嫌な予感がするの…私も後から追いかけるから!」 「…わかった。」 「…はやくあの子も連れてこなくちゃ。」
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