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どれくらい追いかけてきたのだろう…。
もう日は落ち、月が昇っている。
やっと歩きつづけていた猫が止まった。
ここは学校から結構離れた池だ。
池は月明かりに照らされ、きらきら光る。
「はじめまして。潤様。」
…驚いた。喋った。
「そちらにいらっしゃる皆様も出てきてください。」猫がそういうと木の陰から静川、流夜、琴宮の妹みいなが現れた。
「ついてきてたんだ…
全然気づかなかった…」
それほど僕は夢中で追いかけてきたのか…。
「嫌な予感がしたの…。」
静川が小さな声でつぶやいた。
「月本君がどこかに行っちゃうような
気がしたの…
だから笹野君に追いかけてもらって
りいなのこともわかるかも知れないって
思ってみいなも連れてきたの…」
静川がそういうと猫は虹色の目をまるくした。
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