出会い

11/17
前へ
/513ページ
次へ
「…よし」 大きな手でもう一度乱暴に頭を撫でられた。 笑みを浮かべたその顔に、やたらと胸がドキドキする。 仕草ひとつに、表情ひとつに胸が騒ぐ。 「あー…腹減った。メシにしねェ?」 腕を天井に向けて大きく伸びをしたその人の言葉に。 あたしは付いて行けずに目を丸くする。 そんなあたしをよそに、その人は腕を伸ばしてベッド上に置かれてたビニール袋を手に取って中を探ってる。
/513ページ

最初のコメントを投稿しよう!

187人が本棚に入れています
本棚に追加