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死者
目に映る世界が鬱陶しい
内側にある理由の無い乾きと怒り、言い様の無い脱力感
それらが体を巣喰って、微かな鈍痛を胸に感じる
主人公:桜井錬
錬「もう、面倒臭い」
いっそ、犯罪者になってもいい
そんな破壊衝動を残りの理性で必死に抑える
昔から、何事にも執着心が無かった
死ぬのも抵抗が無い
錬「…人は、ただの細胞の塊だ…」
だから、家族を捨てる事にも抵抗が無かった
錬「感覚は所詮、主観でしか有り得ない」
錬は、ナイフを手にとり、躊躇い無く首に当てた…
サヨーナラ
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