第一話.再会

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UAGの本部は日本に置かれている。 なぜなら日本が一番被害が少ないからだ。 アメリカと中国、ロシアは被害を多く受け、アメリカ国土の6割が荒れ地に、ロシアはツンドラ地帯に耐寒用の生物兵器が大量に住み着き、中国では大戦争をした為、人口が今では3億人程しかいない。 日本は軍隊を持っていない為自国防衛に努めた。 つまり戦争には加担していない。 沖縄にミサイル攻撃が有ったがこれは米軍のせいである。 しかも周りが海に囲まれているため生物兵器も近づく事が出来ず、もともと生物兵器は狙った国を集中的に襲うため日本には来ない。 しかも大体が陸上生物の形なので日本に来ることが出来るのは泳げる生物か空を飛ぶ生物である。 海洋生物は初期に日本の漁業に壊滅的打撃を与えたが今は日本海は完全に太平洋側数十キロは少し危険が在るが安全が確保されている。 その為、日本には国連本部といった重要な建物が数多く並び、今では世界一の経済国家になった。 生物兵器の襲撃も稀にしかないため、道行く国民は喜怒哀楽、様々な感情を持っている。 だが、近年生物兵器の動きが活発になり多くの生物兵器が日本に上陸した。 だが、かつてない強さを持った生物にUAGの大苦戦を聞き、国民の顔に絶望の色が見え始めた。 ~成田国際空港~ 「久しぶりの日本だな。」 名を近藤新太。 藤旋軍親衛隊のメンバーであり、今作の主人公である。 「しかし、出迎えの人間がお前等とはな…随分出世したんじゃないのか。」 「黙りなさい!この犯罪者!今回の任務の指揮官は私よ!私に従いなさい!」 「高城さん!落ち着いて下さい! 今回は只の特務機関UAGの要請の返答を持ってきたのであって、部下にするなどとは命令されていません!」 「チッ」 「申し遅れました。 僕は高城さんの副官をしている利根と言います。 御高名はなにより…」 お世辞のオンパレードを聞き流していたら、ある少女と目が合った。 その少女は雪の様に白い髪を持っていて、目は茶と黒のオッドアイの少女だった。 「新太君。」 「久しぶりだな。裏切り者。」 新太とこの少女の関係、過去に一体何が有ったのだろうか…
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