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翌朝、早起きして春樹のアパートに行った。
今日の4時の飛行機で帰らないといけないし、それまでに私の出来る事はやってあげたい。
とりあえず、必要最低限ののは昼には届いた。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機…。
部屋らしくなってきたところで、帰らないといけない時間になった。
「ユリナ、送るよ」
春樹にギュッとされ、ついに別れの時。
「いい。1人で行く。」
「いや、空港までいくよ。お前1人じゃ危なっかしいし。」
悩んだけど、断った。
現実なんだって実感する時間は短いほうがいい。
ここで見送ってもらったほうが、さっぱりしてていい。
「春樹、ゴールデンウィークに来るね」
春樹と見つめあい、長い長いキスをした。
あまり話をしない春樹も、淋しさを表現してくれて嬉しかった。
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